仕事の分業

「房州うちわ」の製作は21の工程に分かれています。

全ての工程を一人で行うことができる職人もいらっしゃいますが、21工程をすべて行えるようになるのは簡単ではありません。

「房州うちわ」は昔から分業制がとられてきました。どの工程でもというわけにはいきませんが、「割竹」「編竹」「貼り」などの主要な工程ならどれかひとつ習得すれば職人として仕事をすることができます。

特定の工程に特化して、より上手により早く作れるようになることが、職人としての技を高めることになるのです。

職人仕事を覚える

房州うちわ作りの主要工程をこなせる職人になるためには多くの練習が必要です。そのため、一朝一夕で職人になることはできません。

障害特性のために仕事を覚えるのにより時間がかかる方もいらっしゃると思いますが、うちわ作りを覚えればそれを一生の仕事とすることができます。

伝統的工芸品は伝統的な手仕事を受け継いでいくことこそが価値で、基本的には作り方を変えることがないからです。

手先を使った細かな仕事が得意で根気強く熱心に練習を続けることができる人であれば当会では粘り強く教えていくつもりです。

 

伝統的工芸品の後継者不足と障がい者

伝統的工芸品の多くは後継者不足により衰退が進んでいます。

「房州うちわ」産業も、職人の高齢化と後継者不足により伝統的工芸品としての存続が危ぶまれています。

「房州うちわ」作りは地元の漁師のおかみさんの手内職として発展したという経緯があり、仕事の単価としてもあまり高いものではありません。

明治40年

そのため、職人仕事だけで食べていくというのは正直難しいかもしれません。

しかし、障がい者はその障害の種類や程度によって障がい者年金をもらうことができます。

障がい者年金と職人としての収入を合わせて自立することができれば、障がい者が職人として働くことと、伝統的工芸品を守ることが両立できます。

これを実現することが「伝福連携」のひとつの形ではないかと思います。